MOISへの入学は、私の人生の大きな転機でした。英語塾にも通ったことがなく、ほとんど英語が話せなかった私ですが、学校生活を通して、世界中の人と英語で交流したいと思うようになりました。今では海外に友達ができ、毎日が新しい価値観との出会いです。

エッセイでは、MOISの探究活動3Gプロジェクトの一環としてアメリカ人の友人宅にホームステイした経験をもとに、「別れの文化の違い」について書きました。

泣きながら別れを惜しむ私と、See you soon!と明るく送り出す友人。最初は、その違いに戸惑いましたが、調査を通じて、集団主義と個人主義という日米の価値観の違いが背景にあることを知りました。

この執筆を通じて「つながり」とは何かを深く考えたことは、グローバルな社会で生きていく上で大切なことを私に気づかせてくれました。文化や価値観の違いをなくすことが、世界とつながることではありません。私と友人は今でも交流を続けていますが、それは「違い」を越えて、思い出などの大切なものを共有しているからです。人とつながるために、同じである必要はない。その気づきが、私たちの世界を広げてくれるのだと思います。

古賀杏奈